独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社シュコダ自動車の労組によると、同社は3モデルの生産をVWグループの他工場に移管する計画だ。シュコダ自はその真偽についてコメントを控えている。労組側はあくまで移管に反対していく姿勢だ。
シュコダ自のポヴシーク労組代表が機関紙『Skodovacky Odborar』で明らかにしたところによると、経営陣は主力モデルのシュコダ「スペルブ」の生産をスロバキアへ、人気SUV「コディアック」をドイツへ、セアトブランドの「アテカ」をスペインへ、それぞれ移管する方針だ。シュコダ自の昨年の「スペルブ」生産台数は2万9,298台、「コディアック」は10万1,586台、「アテカ」は9万8,370台だった。
シュコダ自はチェコ最大の輸出企業で、その成功がしばしばVWグループ内の他の企業との摩擦(まさつ)を生んでいる。昨年の総生産台数は124万台。中国とドイツを主要市場としている。