独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社、シュコダ自動車が、部品包装で使うプラスチックフィルムの使用を減らすため、代替となる生分解性フィルムの実証試験に取り組んでいる。インドのプネー工場への部品出荷で行った試験で成果を確認したこと受けて、7月には日常的な使用条件下で大規模な性能実証を行う1年間の試験プロジェクトに着手した。
本拠地であるムラダーボレスラフのCKDセンターが採用したコーンスターチを原料としたフィルムは使用後に自然界で生分解が可能で、製品保護上の効果も一般的なプラスチックフィルムと変わらない。プネー工場へのコンテナ輸送では、部品保護の観点から品質に全く問題がないことを確認した。
プネー工場では物流パークの敷地に使用済みの同フィルムを他の有機廃棄物と一緒に埋めて、6カ月で生分解されたことを確認し、構内の樹木の有機肥料などとして使っている。生分解性フィルムを採用することで、CKDセンターでは現在使用しているプラスチック材を1カ月あたり約500キロ減らすことができるという。