ロシア最大手行ズベルバンク、統合サービスのテック企業に変革

ロシア最大手銀行の国営ズベルバンクは24日、社名を「ズベル(Sber)」に改めると発表した。銀行の枠を超え、人々の生活とビジネスを助けるための統合的なサービスを提供する企業としての位置付けを明確にするためだ。アップルやグーグルなどデジタル技術を駆使したサービスの世界大手を目指し、テクノロジー企業として過去最大の事業変革を行う。ブランド変更に関わる費用は25億ルーブル(2,780万ユーロ)で、完了までに約6年かかると見積もる。

ズベルバンクはこのところ、ITサービス大手メイルルー・グループ(MRG)との提携によるカーシェアリング、配車サービス、フードデリバリーや、中国の華為技術(ファーウェイ)との提携によるクラウドサービスなど、オンラインサービス分野への進出を加速させている。

同日には、「アップストア」や「グーグルプレイ」に相当するアプリ販売プラットフォーム「ズベルマーケット」、「アップルペイ」に相当するオンライン決済サービス「ズベルペイ」、「アマゾンプライム」のような会員制音楽・映画配信サービス「ズベルプライム」などの導入を新たに発表した。当面はズベルが約1億人の銀行顧客を擁するロシアでサービスを提供する。(1RUB=1.37JPY)

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