ロシアの研究家ら、極薄カメラを開発

ロシアのサマラ大学の研究者らが厚さがほぼゼロの極薄カメラを開発した。スマートフォン、モバイル・ドライブレコーダー(MDVR)などのモバイル機器や、監視カメラ(CCTV)などでの需要を見込む。

サマラ大学のスキダノフ教授らによると、極薄カメラは17世紀に発見されたカセグレン・システムをベースに開発された。高精度ハーモニック・レンズ(harmonic Lens)が最近になって製造できるようになったことも研究に貢献したという。

実験を通じ、レンズの厚さを焦点距離の10~100分の1に薄型化できることを確認できた。今後の課題は、開口率と光散乱の改善だという。

極薄カメラには、すでに国外スマホメーカーも関心を寄せる。また、太陽系に最も近い恒星アルファ・ケンタウルスに数千個の高速超小型宇宙船を送り込む「ブレークスルー・スターショット計画」でも極薄レンズの採用が提案されているという。

論文はスイス『センサー』誌(7月14日号)で読むことができる。

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