エストニアの顧客管理ソフト(CRM)大手パイプドライブは6日、中国語(繁体字)版の製品の提供を開始した。アジア事業を強化する戦略の一環だ。まずは台湾に照準を定める。
アニキン最高技術責任者(CTO)は、台湾に期待する理由として、人口の多さ(2,400万人)に加え、技術基盤が十分でインターネット利用が盛んな事実を挙げた。現地のTSクラウドと契約を結び、営業販売で提携する。
今後、シンガポールや香港など、台湾と条件が似た他の市場でも地位強化に取り組む予定だ。長期的には中国大陸を視野に簡体字製品のリリースも計画する。
パイプドライブは2010年の創業。世界150カ国の9万社以上で同社のCRMシステムが採用されている。アジアではすでに製品言語として日本語、韓国語が採用済みだ。