ポーランド国営ガス石油大手PGNiGは21日、デンマーク電力大手オーステッド傘下のオーステッド・ザルグ・アンド・サービスと天然ガスの長期購入契約を結んだと発表した。ロシア産への依存低減を目指す政府の方針に沿って天然ガス調達の多様化を進める。契約期間は2023年1月1日から28年10月1日まで。合わせて約64億立方メートルのガス供給を受ける。
購入した天然ガスは現在建設中のパイプライン「バルチック・パイプ」を通じて輸入する。同パイプライン計画はノルウェー産の天然ガスを輸送するため、ポーランドとデンマークのガス網をバルト海の海底パイプラインで結ぶもので、22年10月の完成が予定されている。PGNiGはノルウェーのオフショア鉱区に権益を持つ。