クロアチアのクラウドコミュニケーションサービスのインフォビップ(Infobip)は12日、イスラエルのITサービス大手アムドックス(Amdocs)の米子会社オープンマーケットの買収で合意したと発表した。取引額は約3億ドル。買収成立には規制当局の承認が必要となる。
オープンマーケットはSMSなどモバイルメッセージソリューションを主力事業とする。インフォビップは同社の買収により米国での事業基盤を強化するとともに、世界190ヵ国以上で顧客層を拡大。1カ月あたりの利用件数が140億件超、年間売上高が10億ドルを超え、クラウドコミュニケーションサービスの世界大手に躍進する。
インフォビップは2006年の設立。現在、国内外に65超の事業拠点を構え、世界600超のモバイル通信業者を通してサービスを展開する。昨年の売上高は6億200万ドルで、過去10年間の平均伸び率は48%。今年8月、米プライベートエクイティのワンエクイティ・パートナーズの投資を受けた。北米市場での事業基盤構築と買収による事業成長加速のための強力な戦略パートナーとして歓迎している。