米IBMは11月30日、ハンガリー中部セーケシュフェヘルヴァールのITセンターに35億フォリント(970万ユーロ)を追加投資すると発表した。来年末までに投資を完了し、雇用を現行の1,400人から1,700人に増やす。政府から10億フォリントの助成を受ける。
セーケシュフェヘルヴァール拠点は、主に国外の顧客に対し、ITサービス、サーバー運営、システム管理・開発サービスを提供している。今回のプロジェクトでは、ソフトウエアの遠隔監視業務を強化する。具体的には、営業・財務活動、チームワーク支援、生産サポートシステムが正常に機能しているかどうかをチェックする業務を指す。
IBMはハンガリーで大学と緊密に提携し、知識だけでなく実務の経験も重視する職業教育「デュアルエデュケーション・プログラム」を提供している。その結果として、2015年の開始以来、卒業生71人をセーケシュフェヘルヴァール拠点に迎えている。
IBMハンガリーの純売上高は昨年、前年比9.1%増の180億フォリントに拡大した。そのほとんどが国外売上だ。税引き後利益は25億フォリント(約700万ユーロ)と変動がなかった。従業員数は6,000人弱に上る。(1HUF=0.35JPY)