ソラリスの電気バスが欧州市場で首位、1-9月新車登録でシェア25%に

ポーランドのバス製造大手ソラリスは11月23日、今年1-9月期の同社電気バスの欧州新車登録台数が242台となり、市場シェア約25%を占めて首位の座を獲得したと発表した。19日に同国で開かれた国際グローバルeモビリティフォーラムでは、2020年のeモビリティリーダーに選ばれ、欧州電気バス市場をけん引するメーカーとしての評価も高まっている。直近では国際旅客輸送向けの最新電気バス「ウルビーノ15 LE」を発表し、国際事業拡大に積極的だ。

欧州連合(EU)の電気バス市場は新車登録数が2018年の594台から19年の1,607台に急成長しており、国別ではドイツ、オランダ、ポーランドで普及が拡大している。このうちポーランドでは今年9月までに新車登録された114台のうち96%をソラリスが占めた。国外ではイタリアで83%、ドイツで43%と高いシェアを確保し、同社の主力市場となっている。昨年の電気バス納入台数は162台で、今年1-9月期の受注台数は国内および独、伊、西、仏、リトアニアの26都市から100台近くに上っている。

ソラリスは欧州の公共交通の排出削減の取り組みに呼応し、近年、トロリーバスや燃料電池バスでも事業拡大している。トロリーバスの生産台数は今年1-9月期が前年同期比43%増で、累計では1,600台を超える。燃料電池バスは昨年6月に販売開始し、これまでに57台を受注している。最近ではスウェーデン初の同バス導入事例として、現地公共交通会社トランスデヴから2台を受注した。

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