電動の飛行機器を開発するロシアのホバーサーフ(Hoversurf)がこのほど、同国の富豪イスマイル・アスメトフ氏から資金調達を行ったことがわかった。調達額は明らかにされていないが、現地メディアによると評価額は3,000万ドルに上った模様だ。同社は電動の1人乗り有人機や配達用ドローンなどを開発している。
同社は以前に電子決済サービス「Qiwi」の創業者、セルゲイ・ソローニン氏やスタルタ・ベンチャーズファンドからも資金を調達していた。
ホバーサーフはこれまでに、4つの回転翼を持つ1人乗りクワッドコプターの「ホバーバイク」、最大積載量110キログラムのドローン「ホバーカーゴ」を開発した。現在、1人乗りの電動垂直離着陸機(eVTOL)の開発を進めている。
同社は2014年にクラウドファンディングで6万4,089ポンドの調達に成功した。その後、同社の製品はアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ警察に採用されたものの、安全性に関する課題が指摘されている。
ホバーサーフではミグで戦闘機を開発していたウラジーミル・バルコフスキー氏のほか、航空機、ソフトウエア及び電子工学のエンジニア7人が開発に従事している。