ポーランド国産EV工場、来年に着工

ポーランドの電気自動車(EV)開発・製造会社エレクトロモビリティ・ポーランド(EMP)は12月15日、国内南部ヤヴォジュノに国産電気自動車(EV)の生産拠点を設置すると発表した。2024年の生産開始に向け、21年中に着工する計画だ。新工場はEVの普及加速と合わせ、地域の下請け業者などを含め約1万5,000人の雇用創出に貢献する。

EMPは7月、初の国産EV「イゼラ」の試作車両を公開した。量産モデルはフル充電での航続距離が400キロメートル、時速0~100キロメートルの加速性能は8秒未満を目指す。バッテリー容量80%までの充電時間は30分。当初の年産台数は約10万台で、その後に20万台に引き上げる計画だ。約3,000人の直接雇用を予定する。

EMPは2016年10月、政府系エネルギー大手4社のエネア、エネルガ、ポルスカ・グルパ・エネルゲティチュナ(PGE)、タウロン・ポルスカ・エネルギアがそれぞれ25%を出資して設立した合弁会社。

ポーランドでは2018年初め、エレクトロモビリティ及び代替燃料関連法が施行され、EV普及などに国家的に取り組んでいる。政府はEVプロジェクトに10年間で少なくとも30億ユーロを投資する計画だ。

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