ルーマニアのドルイドが250万ドルを調達、AI型チャットボットのリーダー目指す

ルーマニアのデジタル・スタートアップ企業ドルイド(Druid)がこのほど、起業後の事業成長のための投資ラウンド(シリーズA)で240万ドルを調達した。地元ベンチャーキャピタル(VC)ファンドのギャップマインダー・ベンチャーズが最高額の220万ドルを投資した。2018年のシード期から合計580万ドルの投資を集め、国内有数の資金力のあるスタートアップ企業として成長が期待される。

ドルイドはリアルタイムで自動会話するチャットボットを企業向けに開発・提供している。産業分野に特有の作業プロセスや役割に対応する会話テンプレートが数100種類あり、45以上の言語に対応している。ルーマニアの事務業務自動化システム(RPA)開発大手ユーアイパス(UiPath)と国際事業提携を基盤に急成長し、2020年に前年比580%の増収を達成した。

同社の戦略目標は、企業従業員のバーチャルアシスタントとなる人工知能(AI)チャットボットを開発し、欧州で同市場のけん引力になることだ。今回の調達資金は、新しい自動会話システムの導入、AIコンポーネントの開発、国際事業拡大の加速に投入する。

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