チェコ自動車工業会(AutoSAP)が19日発表した2020年の国内の乗用車生産台数は前年比19.2%減の115万2,901台で、2014年以来の低水準となった。コロナ禍による工場の一時閉鎖と外需の冷え込みが響いた。同会は、乗用車生産は秋以降に復調したため当初懸念したほどの悪化ではなかったものの、今後もコロナ禍の影響や世界景気の不確実性を不安要素として挙げている。
ブランド別にみると、フォルクスワーゲン(VW)グループで国内業界最大手のシュコダの生産台数は74万9,579台となり、前年比で17.4%減少した。現代自動車は22.9%減の23万8,750台、プジョーシトロエンとトヨタの合弁会社TPCAは21.7%減の16万4,572台に落ち込んだ。
自動車全体の生産台数は118万6,151台で、前年を18.8%下回った。乗用車部門が大きく悪化したのに対し、商用車部門は比較的安定しており、トレーラーは0.8%増の2万6.447台、バスは2.8%減の5,070台、トラックは0.1%減の1,180台だった。