韓国のSKイノベーションは1月29日、グループとして欧州最大の電動車(EV)用バッテリー工場をハンガリーに設置すると発表した。投資額は23億米ドルで、同国におけるグリーンフィールド投資として過去最大。今年第3四半期(7-9月期)に着工する。政府は手続きを経て、助成額を明らかにする意向だ。
立地はブダペストの南方55キロに位置するイヴァンチャで、敷地面積は70ヘクタール。計画によると、2,500人を雇用し、年間43万台分のバッテリー(30ギガワット時)を生産する。
SKイノベーションがハンガリーにEVバッテリー工場を設けるのは、これが3度目となる。第1工場と第2工場は北西部コマーロムに位置し、それぞれ7.5ギガワット時、9.5ギガワット時の生産能力を備える。SKイノベーションはグループ全体の能力を2025年までに125ギガワット時へ引き上げる目標で、このうち3分の1以上をハンガリー工場が担うことになる。
ハンガリーにおけるEVバッテリー生産では同社のほか、同じ韓国のサムスンSDIや日本のGSユアサも進出している。