中国の大学の欧州キャンパスを招致~ハンガリー

ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は3年前、「陰謀説」を根拠にハンガリー出身の米投資家ジョージ・ソロス氏が1991年に設立した中欧大学をブダペストから「追い出した」。その代わり、ではないだろうが、今度は中国の大学が設置する初の欧州キャンパスを招致する計画に邁進している。

ハンガリーは先月中国と、上海にある復旦大学のブダペスト校開設で合意。同校への資金援助を予定している。開校は2024年の予定で、学生定員は6,000人。経済学・国際関係、医学、工学などの学科が設けられる。

ハンガリー政府は、復旦大学の進出が国内大学の教育水準向上、経済発展に必要な知識・スキルの獲得につながると歓迎。最終的に、中国の対ハンガリー投資増につながることを期待している。しかし、復旦大学が先ごろ憲章を改定し、目的を「思想の自由」から「中国共産党の指導に従う」ことに変更したのは問題ではないようだ。

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