非接触型信号で感染予防~チェコ

新型コロナの感染対策が課題となっているのはチェコの首都プラハも例外ではない。少しでもリスクを下げようと、市当局が押しボタン式信号機の代わりに、手をかざせば青になる非接触感応式信号機の設置を進めている。

現在、市の2カ所で実用試験が進められている。マイクロ波センサーにより、20センチ以内の物体の動きを感知する。悪天候時の誤作動も少なく、来年末までに市内およそ100交差点で新型機に交換される予定だ。

市は昨春の第一波流行時、飛沫感染予防の一環として押しボタン式信号機の稼働を止めた。自動車の数も減ったため、当初は問題がなかったが、次第に交通量が増え再稼働せざるをえなくなった。プラハのアダム・シャインヘル副市長(運輸担当)は「もともと信号機の更新が計画されていたため、違う方式を導入できるか検討を始めた」と話す。

世界にどんなモデルがあるのか調べたが、プラハには向かなかったため、市の信号機運営を請け負うELTODOに相談を持ち掛けた。同社はそれぞれマイクロ波と赤外線を用いた試作機を製作し、誤作動が少ないマイクロ波方式に軍配が上がったという。実用試験は順調に進んでいるが、万が一センサーが反応しない場合、旧来通りのボタンもついているため、これを押せば信号が変わる。

プラハ市には現在、ELTODO以外の企業からも提案が寄せられており、これら企業のプロトタイプも併せて最終的にどのモデルを採用するか決定する方向だ。

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