電子商取引(EC)事業者向けに動画広告の作製・配信プラットフォームを運営している。EC企業が自社のブランドの顧客(ファン)に対し、クラウドソーシングの形で広告を発注するもので、広告代理店を介在させず、企業(ブランド)側と広告制作者(顧客)を直接結び付ける特徴を持つ。広告はFacebook上の既存または見込み客に配信されるため、広告の視聴者は自分と意見や価値観が合う「仲間」が作成したと感じ、より広告の内容に興味を持つようになる。
Billoのデクスニス最高経営責任者(CEO)によると、SNSを用いたコンテンツマーケティングは現在、影響力の大きなインフルエンサーによる紹介を活用する「インフルエンサー・マーケティング」から、消費者に対し自分と等身大と感じるユーザーの紹介するものを提案する形に変わってきている。
同社のプラットフォームを利用するブランド側はまず、作成したい広告の簡単な要件(タスク)を提示する。それを見たユーザーが自身の体験レビューといった形で動画を自発的に作成し、採用された場合は報酬を自動的に受け取る仕組みだ。金額は1本あたり59ドルで、ブランド側は販促コストを大きく抑えられる。
現在、同プラットフォームでは3,200人以上の「動画クリエイター」が活動し、1,000以上のECブランドが広告活動に利用している。同社は直近で100万ユーロの資金を、米SOSVのアクセラレータープログラム「Mobile Only Accelerator(MOX)」や、Open CircleCapitalおよび70Venturesから調達した。資金は米国での事業拡大に振り向ける。
Billo
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