米IT企業オリオン、ルーマニアのソフトエンジニアリング企業を買収

米IT企業オリオンイノベーションは8日、ルーマニアのソフトウエア・エンジニアリング企業テレンステクノロジーズ(Tellence Technologies)を買収すると発表した。欧州の開発拠点を確保し、欧州事業を強化する狙い。テレンス社の従業員300人と合わせ、将来的に同国で1,000人超を雇用する計画だ。取引額は明らかにされていない。

ブカレストに拠点を置くテレンステクノロジーズは2012年の設立。自動車、サイバーセキュリティ、動画配信・放送、電気通信、衛星通信、半導体などの各分野にITソリューションを提供している。オリオンイノベーションはエクスペリエンスデザイン(ユーザー体験の意匠化)やプラットフォーム開発などのサービスを提供する。金融、通信・メディア、オートメーション等様々な分野の企業を顧客に持つ。

買収により、テレンステクノロジーズの従業員はオリオンのデジタル製品の開発部門に配属される。テレンスの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のエフィ・レビンゾン氏やレオ・ラドゥ氏はオリオンの経営に参画する予定。レビンゾン氏がイスラエルなどにおける販売や企業提携などを担当し、ラドゥ氏がオリオンのルーマニア事業を統括する。

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