ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループが17日発表した2020年暫定決算の売上高は9億5,220万ユーロとなり、前年から13.4%減少したものの、業績見通しをわずかながら上回る結果となった。
上半期に新型コロナの影響を大きく受けた一方、下半期に中国を中心に世界で需要が回復したことで売上を伸ばした。既存事業の自律売上成長(オーガニック・グロース)は12%の減収となった。
営業利益(EBITA、調整済み)は前年比62.3%減の5,460万ユーロ。売上高営業利益率は13.2%から5.7%に大きく低下した。新型コロナの流行拡大により、主要市場の欧米で受注が大幅に落ち込んだことが響いた。純負債額は前年の4億2,080万ユーロから3億3,840万ユーロに縮小した。
19年第4四半期の暫定売上高は前年同期からほぼ横ばいの2億6,120万ユーロ。営業利益は同16.5%減の2,130万ユーロで、営業利益率は同9.8%から8.2%の若干の低下にとどまった。自律的売上成長は3.8%だった。 最終決算と今年の業績見通しは3月24日の事業報告会で発表する予定。