統合基幹業務(ERP)パッケージを開発するエストニアのスタートアップ、カタナ(Katana)はこのほど実施したシリーズAの資金調達ラウンドで、1,100万ドルの獲得に成功した。資金は人材の採用や新製品開発に振り向ける。今回を含む同社の資金調達の総額は1,600万ドルに上る。
投資家にはベンチャーキャピタル(VC)の42Capをはじめ、スカイプの元技術担当者だったオット・カウクベル氏、テレワーク技術開発トピア(Topia)のステン・タムキビ氏、顧客関係管理(CRM)プラットフォーム企業パイプドライブ(Pipedrive)のセルゲイ・アニキン氏などが含まれる。幹事社となったVCのアトミコ(Atomico)はカタナの取締役に同社のパートナーを送り込む予定。
カタナは売上が10万ドルから1億ドルの製造企業向けのERPソフトウエアを開発している。同社のサービスを通じて材料在庫の管理などの適正化を図ることで、生産性を80%向上させることができるという。
カタナは2017年以来、消費財やB2B(企業間)事業関連など世界1,500社以上の企業に同パッケージを提供している。