エストニア配車サービス大手ボルト、世銀の投資機関から2,000万ユーロを調達

エストニアの配車サービス大手ボルト(Bolt)は4日、世界銀行傘下の投資会社インターナショナル・ファイナンスコーポレーション(IFC)から2,000万ユーロの投資を受けたことを明らかにした。調達資金は新興市場での事業拡大に投入する。IFCはボルトへの投資を通じ、モビリティ分野における同社の革新的なビジネスモデルが環境への配慮と女性への柔軟な就労機会を提供するとともに、新興市場で安全で低価格な交通手段として普及すること支援する。

ボルトは2013年、タクシファイ(Taxify)の社名でタリンに設立された。欧州とアフリカの40カ国超でサービスを提供し、利用者数は5,000万人を超える。アフリカや東欧の主要都市の多くでは業界最大手ウーバーを脅かす存在に成長している。近年は食品の配達サービスにも力を入れている。

ボルトは昨年5月、英投資会社ナヤ・キャピタルマネジメントから企業価値17億ユーロとの試算に基づき、1億ユーロの投資を受けた。また、欧州投資銀行(EIB)からは5,000万ユーロの融資枠も取り付けている。

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