チェコが中国製ワクチン調達へ、EUで2カ国目

チェコ政府は3日、中国政府に新型コロナウイルス用ワクチンの供給を要請したことを明らかにした。欧州連合(EU)加盟国で同国製ワクチンを調達するのはハンガリーに次いで2カ国目。具体的な調達数は明らかにされていない。

チェコ政府によると、調達するのは中国国営製薬大手シノファーム(中国医薬集団)製のワクチン。中国側は要請に「直ちに応じることを決定」したという。

チェコは新型コロナの流行が欧州で最も深刻な国のひとつで、人口当たりの感染率はドイツの10倍に達する。2月26日に非常事態宣言が発令されたのに続き、1日からは移動制限やマスク着用、店舗の営業制限などの緊急措置が強化された。

EUではワクチンの供給が遅れ接種が予定通りに進んでおらず、いら立ちを募らせる一部の加盟国は中国やロシア製ワクチン(スプートニクV)の独自調達に動いている。中東欧の加盟国ではハンガリーがいち早く両国のワクチン購入に踏み切った。1日にはスロバキアがスプートニクVを200万回分、調達すると発表。ポーランドも同日、ドゥダ大統領が習近平国家主席との電話会談で中国製ワクチン購入への関心を伝えた。

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