トルコ初の国産電動トラクター、6月に生産開始

トルコで初の国産電動大型トラクターの生産が6月に開始される。開発・製造を手がけるZYエレクトリックトラクターのヨル社長が8日、現地通信社アナドルに明らかにした。生産準備はおおむね完了しており、まず25台を組立てる計画だ。

当初の計画では2020年中に量産を開始するはずだったが、コロナ禍の影響で部品調達などが困難になり、中断を余儀なくされた。

新工場があるのは自動車産業の集積地のひとつである北西部コジャエリ県ゲブゼで、国内のトラクター需要に合わせ小型、中型、大型の3タイプを製造する。ヨル社長によると、大型トラクターの生産能力は最大1,050台で、将来的に1万台まで引き上げる。320馬力の超大型モデルも計画する。

主に庭園作業向けの小型モデルは出力が最大140馬力。充電所要時間は約20分で、フル充電で最大5時間駆動できる。中型モデルは最大220馬力で、困難な作業現場でも最大7時間の駆動が可能。同モデルは来年前半に生産を開始する予定だ。

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