ロスアトム、韓国リチウムイオン電池メーカーと戦略提携

ロシア原子力公社(ロスアトム)はこのほど、韓国のリチウムイオン電池メーカーであるエナテック・インターナショナルの株式49%を買収した。非原子力事業の立ち上げ・強化を目指すグループ戦略に沿うものだ。契約に基づき、2025年をめどにロシアで電池生産を開始し、30年までに生産能力を2ギガワット時(GWh)に強化する。投資金額やプロジェクトの日程など詳細は明らかにしていない。

エナテック関連事業はロスアトムが昨年10月に核燃料事業TVELの子会社として設置したリチウム電池メーカー、レネラ(Renera)が統括する。電動車(バス及び乗用車)や、送電網の周波数安定化に使用される製品を手がけていく方針だ。ロスアトムはエナテックとの提携で、生産能力を高めると同時に国外市場へのアクセス強化を見込んでいる。

上部へスクロール