チェコが11日、エルサレムに在イスラエル大使館の支所を開設した。2018年11月に設置した経済・文化事務所を強化するもので、チェコが暗黙の裡にエルサレムをイスラエルの首都と認めたものと解釈されそうだ。
開設式に出席したアンドレイ・バビシュ首相は、「(エルサレム支所が)政治・経済協力から領事業務に至るまで全ての外交的使命を果たす」と話した。イスラエルのガビ・アシュケナージ外相は、チェコによる支所開設が「エルサレム、また、イスラエルに対する欧州の姿勢の変化につながる」と歓迎した。
チェコのミロシュ・ゼマン大統領は2018年春、在イスラエル・チェコ大使館を段階的にテルアビブからエルサレムに移転する計画を発表した。バビシュ首相は欧州連合(EU)がエルサレムに外交拠点を開設しない方針を掲げていることを挙げて反対したが、事実上、同じ方向に歩を進めている。
チェコ大統領の役割の多くは儀礼的で、外交政策の権限は政府にある。