ポーランドPGNiG、ウクライナのガス田開発で現地ナフトガスと提携

ポーランド国営石油ガス大手PGNiGは3月末、ウクライナ国営ナフトガスと同国でのガス田開発に向けた掘削での提携覚書を交わした。欧州有数のガス埋蔵国であるウクライナの開発地域としては、PGNiGが長年国内で天然ガスを開発してきた地域に近い西ウクライナに注力する考えだ。

ナフトガスは昨年のガス生産量が134億5,000万立方メートルで国内全体の73%を占め、中東欧のガス市場でも上位につける。同社のウォーターランダー最高執行責任者(COO)は、PGNiGとの提携で国内のガス開発が加速し、生産量の拡大でウクライナのエネルギー自立につながることに期待を示した。

PGNiGとウクライナの国家資産基金(ERU)は2019年、両国の国境近隣地域での天然ガス開発・生産プロジェクトで提携合意し、昨年10月に投資合意を交わした。今年上半期のプロジェクト立ち上げに向け、提携の大枠と関連作業のスケジュールなどの取り決めを進めている。

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