ロシアのアルミニウム大手ルサール が独同業のアルミニウム・ラインフェルデンを買収する。ルサールの広報担当者が9日、ドイツ連邦経済・エネルギー省が同案件を認可したと明らかにした。アルミニウム・ラインフェルデンは1898年の創業で、スイスとの国境にあるラインフェルデンに本社を置く。従業員数は約250人、売上高は約1億1,000万ユーロ。同社は、コロナ禍で自動車業界からの受注が減少して業績が悪化、昨年に支払い不能となり事業再生を申請した。これを受け、ルサールはアルミニウム・ラインフェルデンに買収を提案、2021年2月半ばに同社の買収について合意したと発表していた。同買収を巡っては、アルミニウム・ラインフェルデンの技術がロシアで軍事目的に使用されるのではないかとの懸念がある。