メルセデスベンツ「eアクトロス」、独ビール大手が実証試験

独自動車大手のダイムラーは4月22日、ドイツのビール大手パウラーナーの物流部門がミュンヘンおよび周辺地域の配送業務にメルセデスベンツの電気トラック「eアクトロス」のプロトタイプを投入すると発表した。2018年からドイツや欧州諸国の顧客の協力を得て実施している「eアクトロス」のプロトタイプ実証試験の最後の取り組みとなる。ダイムラーは2021年下半期にドイツのヴェルト・アム・ライン工場で「eアクトロス」の量産を開始する予定。

パウラーナーの物流部門は、ミュンヘンおよび周辺地域にビールやノンアルコール飲料、宣伝用のグラスなどを輸送する業務に「eアクトロス」のプロトタイプを投入する。当該業務における1日あたりの走行距離は100~200キロメートルとなる予定。1日の輸送業務を終えた後、夜間に充電を行う。

「eアクトロス」のプロトタイプはメルセデスベンツの「アクトロス」をベースにしており、航続距離は約200キロメートルとなっている。ダイムラーは、2018年から「eアクトロス」のプロトタイプの実証試験を実施しており、2020年から第2フェーズに入った。パウラーナーによる実証試験はこの取り組みの締めくくりとなる。

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