ロシアとベトナムは4月28日、ビデオ会議を行い、人工知能(AI)分野での提携の可能性について協議した。急発展し成長性の大きい同分野で両国が話し合うのは今回が初めて。同会議はサンクトペテルブルク外交問題委員会が主催したもので、ベトナム・ソフトウエア&ITサービス(VINASA)、露ソフト開発業協会のルスソフト(Russoft)、技術主権輸出協会、在ロシア海外ベトナム協会などが参加した。
両国の専門家や講演者が、自国の先端技術の現状や提携が有望な分野について意見を交わした。優先分野はITとデジタル・トランスフォーメーションで、AIに関しても活発な提案が行われた。
ベトナムは3月、AIの研究開発・応用について国家戦略を打ち出し、2030年までに10のAIブランドとサービスを確立する計画を明らかにした。インダストリー4.0(I4.0)戦略でも自動化推進の柱のひとつとして、AI製品・サービスの開発を掲げている。また、公共部門の生産性向上や国家安全の強化のためにもAIの重要性を強調している。