自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループは6日の決算発表で2021年12月期の業績見通しを引き上げた。1-3月期決算が好調だったためで、売上高営業利益率の予測レンジを従来の「5.0~6.5%」から「5.5~7.0%」へと上方修正した。
1-3月期の営業利益は48億1,200万ユーロとなり、前年同期(9億400万ユーロ)の5倍強に拡大した。比較対象の20年1-3月期はコロナ禍で業績が大幅に落ち込んでおり、今年はその反動で急増した。売上高は13.3%増の623億7,600万ユーロで、売上高営業利益率は1.6%から7.7%へと上昇した。税引き後利益は5億1,700万ユーロから34億1,400万ユーロへと増えた。
販売台数は21.2%増えて243万2,000台となった。電動車は2倍強の13万3,300台に拡大。内訳は電気自動車(EV)が78%増の5万9,900台、プラグインハイブリッド車(PHV)が178%増の7万3,400台だった。