ネスレ―植物性ミルク市場に参入―

食品・飲料大手のネスレは5日、植物性ミルクのブランド「ウンダ(Wunda)」を立ち上げると発表した。需要が増大していることから同名の新会社をスウェーデンに設立。先行するスウェーデンのオートリー、仏ダノンなどを追撃する。

ウンダは黄色のエンドウ豆を原料とする「ピーミルク」を製造・販売する。オリジナル味のほか甘味料無添加、コーヒー味、チョコレート味の製品を用意し、第1弾として数週間以内にフランス、オランダ、ポルトガルで発売する計画だ。

植物性ミルクは消費者の環境意識、健康志向の高まりで需要が急増している。オートリーとダノンが代表格で、オーツ麦を使ったミルクの販売が好調だ。オートリーは米ナスダックに上場する予定で、時価総額は最大100億ドルに達する見込みだ。

ネスレは代替肉など代替食品を手がけており、ブラジルでは「ネスフィット」ブランドの植物性ミルクを販売しているが、植物性乳製品のブランドを世界的に展開するのは初めてだ。

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