トルコ中央銀行は6日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を19%に据え置いた。金利据え置きは2会合連続。物価の上昇に歯止めをかけ、持続的にインフレ率を引き下げるため、引き締め政策を維持した。
同国のインフレ率は通貨リラ安や食品価格の高騰などを受け、昨年10月の11.9%から4月には17.1%まで上昇した。中銀は声明で、コロナ禍からの経済回復が進む中で需要が伸びる一方、一部のセクターでは供給が制限されており、インフレ期待が高まっていると指摘。過度の物価上昇を抑えるため金融引き締め維持を決めたと説明した。
今後については、インフレ率を5%程度とする中期目標の達成に向けて「利用可能なすべての措置をとる」とコメント。ディスインフレ効果を維持するため、政策金利は引き続きインフレを上回る水準で決定することを明言した。