電気通信大手のドイツテレコムは17日、光ファイバー通信網の拡充を加速すると発表した。デュセルドルフ、フランクフルト、ハンブルクの3都市の計100万世帯/社以上が2025年末までにFTTH(ファイバー・ツー・ザ・ホーム)の光回線を利用できるようにする。同社は3月にベルリンの100万世帯/社がFTTHを利用できるようにする計画を発表したばかり。今回の発表により計4都市の200万世帯/社強がFTTHで高速通信サービスを受けられるようになる。
FTTHは基地局から各家庭までの全回線を光ファイバーでつなぐ配線方式。光ファイバー回線の敷設が建物の外壁までにとどまり、建物内では他のケーブルやWi-Fiが用いられるFTTB(ファイバー・ツー・ザ・ビルディング)など他の光回線に比べ通信速度が速い。
ドイツテレコムは現在、光ファイバー通信網の敷設に年15億ユーロを投資している。今後は24年までこれを25億ユーロに増やす。
光回線を利用する顧客数は現在、230万世帯/社に上る。同社はこれを24年末までに1,000万世帯/社へと拡大。30年には国内のすべての世帯/企業が利用できるようにする目標だ。都市エネルギー公社など他社との協業も積極的に活用する。