第1四半期GDP1.8%減少

ドイツ連邦統計局が25日発表した第1四半期(1~3月)の国内総生産(GDP)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前期比1.8%減となり、減少幅は速報値の1.7%を上回った。マイナス成長は昨年第2四半期(4~6月)以来で3四半期ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために厳しいロックダウン(都市封鎖)が実施されたことから、個人消費が大きく落ち込んだ。外需(輸出-輸入)も足を引っ張った。

個人消費は5.4%落ち込んだ。設備投資は0.2%減、「その他の投資」は1.6%減。建設投資は1.1%増加したものの、内需は1.3%縮小した。輸出は1.8%増、輸入は3.8%増で、ともに3四半期連続で拡大した。

GDP成長率マイナス1.8%の項目別寄与度をみると、個人消費はマイナス2.7ポイントと大きな足かせとなった。在庫調整がプラス1.4ポイントと全体を強く押し上げたことから、内需全体ではマイナス1.2ポイントとなった。外需は輸出の伸びが輸入を下回ったことからマイナス0.6ポイントと全体を押し下げた。

GDPは前年同期比でも3.4%減(物価調整値)と振るわなかった。

粗付加価値は同3.5%落ち込んだ。情報・通信は0.7%、不動産は0.2%増加したものの、その他の部門は軒並み減少。減少幅は娯楽・余暇などの「その他のサービス」で13.9%、流通・運輸・宿泊・飲食で8.2%、企業向けサービスで5.7%、建設で3.6%、製造で1.2%に上った。

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