オランダのデジタル地図サービス大手トムトムは19日、電気自動車(EV)の走行可能範囲を精密予測する機能などを備えたインダッシュ(組み込み)型ナビゲーションシステム向けのソリューション「ルーティン・アンド・レンジ」を開発したと発表した。走行ルート設定や充電ポイント案内、航続距離の最大化に向けたバッテリー出力自動調整機能などが含まれており、自動車メーカーは同ソリューションを採用することで自社モデルの競争力を高めることができる。トムトムによると、同ソリューションを搭載したEVモデルは年内に世界販売が開始される予定。
「ルーティン・アンド・レンジ」の予測機能は現時点並びに最大時のバッテリー能力、走行速度、路面コンディションや勾配度、リアルタイムまたは蓄積された交通データなどをもとに計算される。一般的な予測機能では誤差の範囲がプラスマイナス30%程度あるのに対し、トムトムのシステムは走行距離180キロメートルに対し1ケタのキロメートルに収まるという。
「ルーティン・アンド・レンジ」は無線アップデート機能に対応している。トムトムのクラウド標準のインダッシュ型ナビゲーションシステム「トムトム・ナビゲーション・フォー・オートモーティブ」で作動する。