仏自動車部品大手のフォルシアは18日、中国上海汽車(SAIC)から商用車向けの水素タンクの大型受注を獲得し、2021年の水素モビリティ関連分野の累計売上高が2億5,000万ユーロを超えたと発表した。同社は水素関連事業で年内に5億ユーロの売上達成を目標として掲げている。
今回の受注は今年2月に中国の高圧タンク大手CLDを買収してから初の案件となる。同社はこれと並行し、仏タイヤ大手ミシュランとの燃料電池事業合弁事業「シンビオ(Symbio)」を通して、欧州自動車大手のステランティスと仏バスメーカーのサフラ(Safra)の商用車・バス向けに燃料電池スタックと水素貯蔵システムを供給する。また、韓国・現代自動車とスイスの水素燃料エネルギー企業H2エナジーの合弁会社である「現代ハイドロゲン・モビリティ」(HHM)の現代自製燃料電池大型トラック約1,600台に今夏から4年間装備を供給することになっている。
フォルシアは今年2月、仏ルノーとも燃料電池搭載小型商用車の水素貯蔵システム分野における提携で合意している。