ノキアンタイヤズが米工場を4シフト制に、高級タイヤの需要増に対応

フィンランドのタイヤ大手ノキアンタイヤズは5月25日、米テネシー州のデイトン工場の生産体制を強化すると発表した。これまでの2シフト制を4シフト制に変え、24時間・年中無休の操業に切り替える。北米市場では高級タイヤの需要が増加しており、シフトの増強を通じて地域のニーズに合った製品を迅速に供給していく。

すでに5月から3シフト制を開始しており、7月中旬に4シフト制に移行する。これにより同工場の年産量は今年中に100万本まで増える見込みだ。現在300人の従業員数は、今後数年内に年産規模が400万本に達した時点で約400人まで増やす予定。

デイトン工場は昨年1月に稼働した。同社は北米市場の売上を2023年までに2倍に引き上げる目標を掲げており、同工場はそのための中核拠点となる。今年初めにはタイヤ業界の施設として初めて、米国グリーンビルディング協会による環境性能評価「LEED」のシルバー認証を取得した。

ノキアンタイヤズの昨年10-12月期(第4四半期)の世界販売は前年同期比で28.5%増加し、北米市場だけでも27.5%増えている。同社はすでにロシア工場をフル稼働しているほか、3月にはフィンランド工場の生産能力を30%増強すると発表した。

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