●顧客口座データをやり取りできる金融APIサービスを提供
●利用する金融機関数は過去4カ月間で4倍に急増
ラトビアの金融機関口座情報サービスのスタートアップ企業、ノルディゲン(Nordigen)がこのほど、成長資金210万ユーロを調達した。北欧ハイテクスタートアップへの投資に積極的なブラックパールズVCやインヴェンチャーなどのベンチャー投資会社のほか、複数の個人投資家が参加した。
ノルディゲンは2016年設立で、銀行の顧客口座データを自由にやり取りできる金融APIサービスを提供する。昨年12月、欧州で無料オープンバンキングAPIサービスを開始し、欧州の主要銀行がこれを利用して欧州新決済サービス「PSD2」のデータコネクションにアクセスしている。利用する金融機関の数は過去4カ月間で4倍に急増し、大きな反響があったという。
同社はまた、各行の顧客口座データについて、フィンテック分野を始め多様な金融機関が利用可能な情報に加工し、データアナリティクスとインサイトの形で付加価値サービスとして有料提供している。一般銀行のほか、消費者金融、ローンブローカー、住宅ローン会社などもサービスを利用している。