ブルガリアのシン・カーズ、IPOの応募倍率は3倍に

●中小企業向け市場「BEAM」で実施

●資金は西欧市場向けEVの量産に振り向け

ブルガリアのレーシングカーメーカー、シン・カーズ(Sin Cars)が1日実施した新規株式公開(IPO)は応募倍率が3倍に上ったことがブルガリア証券取引所(BSE)の発表で分かった。同社はBSEのBEAM市場(中小企業向け市場)で普通株200万株を1株当たり1レフ(0.51ユーロ)で公開した。今回獲得した資金は西欧市場に輸出する電気自動車(EV)の量産に振り向ける。

同社は先月、IPOの目標として25万株を掲げていた。今後は北部のルセの6,000平方メートルの敷地に1,000万レフ(510万ユーロ)を投じて工場を設置し、小型EVを年2万台生産する計画だ。

BEAM市場は中小企業の上場を促進することを目的として創設された。シン・カーズのIPOは今年初めに実施された生体認証システムの開発企業ビオディット(Biodit)のIPOに続くものとなる。同社はIPOで100万レフを調達した。(1BGN=68.43JPY)

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