●米アムドックスおよびイスラエルのアトリネットと協力
●通信容量の拡大や高速化、コストダウンなどの要求に対応
通信事業者向けの業務支援システム(BSS、顧客管理)や運営支援システム(OSS、ネットワーク運用)開発大手の米アムドックス(Amdocs)と、イスラエルのソフトウエア開発会社アトリネットは12日、スロバキアの通信大手スロバキアテレコムとチェコの携帯電話サービス大手Tモバイル・チェコのOSS導入に向けた支援を行うと発表した。アムドックスは通信サービス資源の管理と全体的な運用の最適化を担う「リソース/インベントリシステム」の構築、アトリネットはシステムの構成情報などを集めるディスカバリー機能の自動化を担当する。
アトリネットによると、通信事業者は通信容量の拡大や高速化、コストダウンなどの要求に対応するため通信システムの刷新を常に迫られており、設備の効率的な更新が課題となっている。同社のレビ最高経営責任者(CEO)は、ネットワーク上のサービス提供に必要な諸々の機能の自動化を通じ、ネットワークを構成する機器やシステムの更新を迅速に行い、サービスをすばやく提供できるようになるとしている。
スロバキアテレコムとTモバイル・チェコは、どちらも独通信大手ドイツテレコムの子会社。米ナスダック市場に上場するアムドックスはBSSとOSSの世界最大手で、昨年度の売上高は42億ドルだった。アトリネットは主に通信サービス事業者がネットワークの更新を行う際に使用するソフトを提供している。