●システムは気候監視と同時に宇宙観測にも応用可能
●中東市場進出の門戸にーマンスロフCEO
ロシアの民間宇宙開発企業サクセス・ロケットが取り組んでいる地球気候監視システムの開発計画にカタールが関心を示しているもようだ。オレグ・マンスロフ最高経営責任者(CEO)によると、カタール側は2億5,000万米ドルをプロジェクトに投資することを検討している。
この地球気候監視システムでは、温暖化ガスの分布をモニタリングし、排出元あるいは吸収先を企業や自治体のレベルまで特定できる。同時に宇宙観測にも利用できるという。
サクセス・ロケットは国営宇宙開発企業ロスコスモス、ロシア科学アカデミー宇宙化学研究所(IKI RAN)、連邦気象環境監視庁(ロスギドロメト)および付属研究所と共同でプロジェクトを実施する意向だ。
カタールとの提携についてマンスロフCEOは、◇中東市場進出への門戸となる◇宇宙開発・技術応用が中東で盛んに研究されている――という点でも興味深いと話している。