ドイツ外務省は11日、新型コロナウイルスの「危険地域」を7月1日付で渡航警告の対象から除外すると発表した。国内と欧州の感染状況改善とワクチン接種の進展、デジタルワクチンパスポート(DCC)の導入を踏まえた措置。ハイコ・マース外相は「数カ月に渡る長いロックダウン後に我々はノーマルな生活をより多く享受することが許される。これは旅行にも当てはまる」と述べた。渡航警告の対象は新規感染者数が極めて多い「高感染数地域」と変異株が流行する「変異株地域」だけとなる。
ドイツは人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数が50人超の地域を新型コロナの危険地域、同200人超の地域を高感染数地域と規定している。危険地域はこれまで1年以上、渡航警告の対象となっていた。独外務省は危険地域への不要不急の観光旅行を7月1日以降も控えるよう促しているものの、渡航警告の対象からは外す。約100カ国が該当する。
高感染数地域は現在25カ国、変異株地域は同13カ国に上る。