自律搬送ロボットのギデオン・ブラザーズ、3,100万ドルを調達

●製品開発・商業化を進め、EU・米国市場参入を目指す

●AI利用の同社ロボは物流や製造業などの需要を見込む

自律搬送ロボットを開発するクロアチアのスタートアップ企業ギデオン・ブラザーズは8日、「シリーズA」の投資ラウンドで3,100万米ドルを調達した。確保した資金で製品の開発・商業化を進める。事業成功のカギを握る欧州連合(EU)・米国市場参入に向けて、ミュンヘンとボストンに拠点を構えることも計画している。

ギデオンのロボットは、立体カメラに映る画像を人工知能(AI)で解析して自ら学習する。人や機械設備、他の搬送車両のなかでも安全・確実に荷物を運ぶことができる。物流、倉庫、製造、流通業などの需要を見込む。すでに国内流通大手のアトランティック・グルパや独物流大手のDBシェンカーなどと提携している。

今回の投資ラウンドでは、米コーク・インダストリーズのベンチャー事業であるコーク・ディスラプティブ・テクノロジー(KDT)がリードインベスターとなった。従来からの株主であるターヴェト・ヒンリクス氏(英トランスファーワイズ創業者)、英ペントランド・ベンチャーズ、エストニアのピークスジャー、仏ハードウエアクラブ(HCVC)、イヴァン・トプチッチ氏、ネナド・バキッチ氏、ルカ・アスカーニ氏などが改めて出資したほか、DBシェンカー、米プロロジス・ベンチャー、独ライトハイトが新たに資本参加した。

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