●北西部チャナッカレに建設
●発電容量を今後19メガワットに増強
オランダの地熱エネルギー開発会社トランスマークによるトルコ北西部チャナッカレの地熱発電所、トランスマークGPP(発電能力3.2メガワット)がこのほど完成し、運転認可を受けた。同地ではさらに地熱発電開発を進め、発電容量を19メガワットに増強する計画だ。
中国のエアコンプレッサー大手、浙江開山圧縮機と米オープンマウンテン・エナジーのシンガポール子会社がEPC(設計、調達、建設)契約で建設工事を請負った。
トランスマークGPPは比較的低い温度で効率的な発電が行える「有機ランキンサイクル(ORC)」システムを採用するなど、多様な環境対策やイノベーション技術を導入している。生産井と還元井を各1本備え、熱水貯留槽はクローズドループシステムで液体を循環させ管理する。ハイブリッド冷却システムにより発電効率も向上している。
トランスマークは地熱発電開発事業の国際展開を目指し、チリでも子会社を通して南部のラ・アラウカニアとビオビオ地方で地熱開発プロジェクトを計画している。