●エジプトでの工業団地設置はEU加盟国として初めて
●食品、電機、自動車修理部品の関連企業が中心に入居
エジプトのスエズ運河特別経済地区(SCZone)とポーランドのカトヴィツェ特別経済区(KSSE)が8日、提携契約を結んだ。SCZoneのアインソフナ地区にKSSEが運営するテクノロジーパークを設置する。ポーランド企業のエジプト、アフリカ進出や、両国企業間の提携推進に役立つと期待されている。
エジプトのネヴィーン・ガーメア貿易・産業相によると、欧州連合(EU)加盟国の機関がエジプトに工業団地を設けるのは初めて。面積は1平方キロメートルで、食品、電機、自動車修理部品の関連企業を中心に入居する。
エジプト側は、ポーランド製造業の経験やノウハウを学びたい意向で、情報技術(IT)、機械設備、鉄道、運輸、通信などの分野に目を向けている。
ポーランドとエジプトの貿易高は2018年の4億5,260万米ドルから19年には6億7,200万ドルへ急増した。20年はパンデミックの影響などから5億5,700万ドルに縮小している。
SCZoneは、スエズ運河周辺の開発指定地域およそ461平方キロメートルに広がる。4つの工業団地と6つの港湾を運営している。