独自動車部品大手のコンチネンタルは9日、中国の燃料供給設備メーカー、正星科技(Censtar Science & Technology)の子会社Censtar H2-Electricity Science & Technologyと戦略提携についての合意書を締結したと発表した。中国市場向けの水素燃料供給ステーション用ディスペンディング・ホース・ソリューションの開発で協力する。
燃料電池車の普及に向けては水素供給ステーションの整備が前提条件となる。両社は、水素ステーションに水素を搬送したり、水素燃料を車両に充填する際に使用するホースの開発で協力する。可燃範囲が広いなどの水素の特徴を踏まえ、化学的安定性の高さや、水素侵食、圧力、経年劣化、水素脆化に対する耐性の高さなどを特徴とする、安全で効率的な水素供給が可能なホース・ソリューションを開発する。
両社は、協力強化を目的としたチームを発足し、具体的なプロジェクトを実施していく。コンチネンタルは、ゴムや熱可塑性プラスチックのノウハウを提供する。正星科技は、中国の水素充填システム、水素貯蔵システム、水素産業の市場に関するノウハウで協力し、特に市場のトレンドや技術要件に関するノウハウを提供する。
コンチネンタルは2010年から、正星科技にガソリン燃料供給用ホースを供給している。