●イスタンブール電力取引所に新設し、電力の出所を明らかに
●事業者は再可エネの使用を第三者にもアピールできる
トルコが21日、ブロックチェーン技術を利用した再生可能エネルギーの電源保証システムを導入した。イスタンブール電力取引所(EXIST)に再可エネ取引所を新設し、電力の出所がわかるようにする。これにより、需要家が電源を選べるようになり、再可エネの利用が広まると見込まれている。
再可エネ取引所で電力を販売したい発電・送電事業者は改めて登録が必要となる。発電から消費まで、ブロックチェーン技術によりすべての取引を記録するため、消費量を問わず、需要家が確実に再可エネを使っている事実を確認できる。第三者に対しても証明できるため、製造業者が生産に再可エネを使っていると社会にアピールすることもできる。
21日現在、再可エネ取引所の登録事業数は100社で、うち53社が発電事業者、47社が送電事業者だ。登録発電施設数は127件に上る。
トルコの『デイリー・サバー』紙によると、同国の発電総量に占める再可エネの割合は45%前後まで増えている。