独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車が提供する無料のモビリティ・アプリ。「Citymove」は、シュコダ自がデジタル技術や新しいモビリティ・ソリューションの開発を強化する目的で設立したシュコダ・オート・デジラボ(SKODA AUTO DigiLab)が開発・運営しており、2019年8月からプラハでサービスを提供している。
シュコダ自はこのほど、当該アプリにイスラエルのハイテク新興企業Anagogの人工知能(AI)を活用した新機能を導入したと発表した。
「シティムーブ」は、出発地と目的地を入力すると、バス、トラム、地下鉄などの公共交通機関や、電動スクーター・自転車のレンタル、タクシー、配車サービスなどのさまざまなモビリティ・サービスから最適なルートを提案する。また、駐車料金の決済や駐車時間の延長、電動車用充電スタンドを地図上に表示する機能などもある。
Anagogが開発したのは、現在地やユーザーが選択した交通機関などに合わせて、近隣の飲食店やガソリンスタンドの割引サービスなどをスマートフォンの画面にプッシュ通知する機能。Anagogは2010年の設立で、シュコダ自は同社に2018年7月から資本参加している。
「シティムーブ」のダウンロード数は、2019年8月の運営開始からこれまでに約15万回となっており、現在も1カ月あたり約1万回のペースで増えている。