独化学大手のBASFは24日、スウェーデンのエネルギー大手バッテンフォールがオランダに洋上風力発電パークを建設する事業に資本参加すると発表した。同社が再生可能エネルギー関連事業に参加するのは初めて。炭素中立目標の実現に必要な再生エネを確保する狙いがある。独エネルギー大手RWEからも再生エネを調達することで5月に基本合意しており、調達先を拡大することになる。
バッテンフォールはデン・ハーグの沖合に風力発電パーク「ホランセ・クスト・ザイト」を建設する。同パークは発電容量が世界最大の1.5ギガワットとなる。また、発電した電力に補助金が交付されない世界初の洋上風力発電パークとなる。7月に建設が始まり、2023年からフル稼働する予定だ。
BASFは同パークの権益49.5%を3億ユーロで取得する。建設費用の負担も含めると同社の投資額は約16億ユーロとなる。2021年10~12月期の取引完了を見込む。