ハパックロイド―大型コンテナ船6隻を新たに発注―

海運大手の独ハパックロイドは22日、大型コンテナ船6隻を韓国の大宇造船海洋(DSME)に発注したと発表した。同社は12月に大型コンテナ船6隻を発注したばかり。貨物需要の世界的な拡大に対応するとともに、運輸単位当たりコストを削減する考えだ。温室効果ガスと有害物質の排出量を減らす狙いもある。

DSMEに発注したコンテナ船は1隻当たりの輸送能力が2万3,500TEU(20フィートコンテナ換算)に上る。取引価格は最大8億5,200万ユーロ。2024年から引き渡しが始まる。

同コンテナ船は燃料に重油のほか、液化天然ガス(LNG)を投入できる。LNGは重油に比べ二酸化炭素(CO2)の排出量が15~25%、二酸化硫黄と粒子状物質の排出量が90%以上、少ない。船舶の大気汚染や温室効果ガス排出に対しては批判が強まっていることから、ハパックロイドは燃料を重油からLNGに切り替ていく考え。「中期的には合成メタン(SNG)を使用して炭素中立に船舶を運行する目標」だ。

同社の保有船舶数は241隻。輸送能力は170万TEUに上る。

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